みなさん!どうも!最近、「キャンプへ行く回数がかなり減りましたな」と実感している、なかちゃんです!アウトドアブロガーのくせに!別にキャンプが嫌いになったわけではありません。今でもキャンプは好きですし、行けば楽しい。ただ、以前のように、「次はどこのキャンプ場へ行こう」「新しいキャンプ道具が欲しい」と、キャンプ中心に動いていた頃とは少し変わってきました。そこで今回は、キャンプブームは本当に終わったのか?2015年から2025年までのデータを調べてみました!
■ キャンプのブームは実際のところどうなの?

最近はキャンプだけじゃなく、車中泊をしたり、北海道を旅したり、道の駅を巡ったり、写真を撮りに行ったり。
キャンプから始まった遊びが、少しずつ別の方向にも広がっています。
そして周りを見ていても、コロナ禍前後にあった、
「みんなキャンプを始めている」という勢いは、かなり落ち着いたように感じます。
・キャンプ場の予約が取れない!とか
・キャンプ用品が売り切れる!とか
・新しいブランドや道具が次々登場する!とか
そんな時期もありましたよね!
では、実際のところキャンプブームはどうなったのでしょうか。
自分の感覚だけでは分からないので、2015年から2025年までのオートキャンプ参加人口、キャンプ回数、キャンプ場の稼働率、テント輸入額などを調べてみました。
すると単純に、
「キャンプブームが終わった」
だけでは説明できない、ちょっと面白い変化が見えてきましたよ!
■ オートキャンプ参加人口は、今回の期間では2019年が最多

まず分かりやすいのが、オートキャンプ参加人口です。
日本オートキャンプ協会が公表している系列では、
・2015年 810万人
・2016年 830万人
・2017年 840万人
・2018年 850万人
・2019年 860万人
と、コロナ禍以前から参加人口は少しずつ増えていました。
つまり、
キャンプ人気はコロナ禍になって突然始まったわけではない
ということになりますね。
これは、ちょっと意外でした!
ま、確かにおいらも本格的にキャンプを始めたのが、2017年なのでこの頃から多くの人に刺さる何かがあったんでしょうなぁ。
ちなみにゆるキャン△のアニメ第1期は2018年です。なので、コミックからのファンがキャンプを始めている時期だったりするのかもねぇ。
今回確認した2015〜2025年の中では、2019年の860万人が最多です。
その後は、
・2020年 610万人
・2021年 750万人
・2022年 650万人
・2023年 600万人
・2024年 590万人
・2025年 560万人
と推移しています。
2020年はコロナ禍による外出自粛やキャンプ場の休業などもあったため、この年だけで判断することはできません。
ただ、その後2021年に一度回復したものの、2019年の水準には戻らず、その後は減少しています。減っとるんか・・・
2025年の560万人は、2019年の860万人と比べると約35%少なく、2015年の810万人よりも少ない数字です。
「キャンプブームが終わって、ブーム前に戻った」
と思っていましたが、この数字を見る限り、少なくともこの統計では2015年よりも少なくなっています。なんてこったい!!
なお、2024年の590万人はJTB総合研究所による日本オートキャンプ協会統計の転載、2025年の560万人は「オートキャンプ白書2026」を伝えた旅行新聞の報道で確認しました。
2024年、2025年の人口については、白書本文そのものでは直接確認できていません。
■ ところが、キャンパー調査の平均回数は2019年より多い
ここが今回調べていて、一番面白かったところです。
オートキャンプ参加人口は減っています!!
ところが、日本オートキャンプ協会のキャンパー調査で年間平均回数を見ると、
・2015年 3.5回
・2019年 4.4回
・2022年 5.4回
・2023年 5.5回
・2024年 5.0回
・2025年 5.1回
となっています。
年間平均泊数についても、
・2019年 5.8泊
・2025年 6.9泊
となっています。
増加してますね。
つまり協会のキャンパー調査では、年間平均回数・泊数ともに2019年より高い水準です。
ただし、これは同じ人を10年間追跡した調査ではありません。
なので、
「昔からキャンプをしている人が、以前よりたくさん行くようになった」
とまでは言えませんねぇ。
低頻度でキャンプをしていた人が調査対象から減っただけでも、平均回数は高くなる可能性がありますからね。数字のマジック的なヤツです。
それでも、
参加人口が減っている一方で、現在のキャンパー調査では比較的高い活動頻度が確認されている!
というのは面白いところですね。
「キャンプをする人がみんないなくなった・・・」
というわけではなく、
キャンプを楽しんでいる人たちは、今もしっかりいる。
そんな状態なのかもしれません。
■ キャンプ用品を買いまくった時代はかなり落ち着いた

一方、ブームがはっきり落ち着いたように見える数字もあります。
それがテントの輸入額です。
・2019年 118.4億円
・2020年 129.7億円
・2021年 190.3億円
・2022年 304.9億円
と急増しました。
テントバブルですねw
ところが、
・2023年 228.4億円
・2024年 138.4億円
・2025年 132.2億円
まで減少しています。
ピークだった2022年の304.9億円から2025年の132.2億円へ、約56.6%減です。
はい。バブル崩壊です。
……と言いたくなるくらい、大きな変化です。
ただし注意したいのは、この数字はあくまで「テントの輸入額」です。
国内のキャンプ用品市場全体が56.6%縮小した、という意味ではありませんのでご注意ください。
あと、為替、輸入単価、在庫調整、輸入商品の構成なども影響しますね。
それでも、コロナ禍前後に起きたキャンプ用品購入の大きな波が落ち着いたことを示す一つの材料には、なるのではないでしょうか?
個人的にも、この数字はかなり納得できます。
一度キャンプを始めれば、テントもテーブルも椅子も寝袋も、そう毎年買うものではありませんから。
最初に一式揃えた人が、翌年も同じ規模で買い続けるわけではありませんし。
売上自体が落ち着くのは、まぁ仕方ないところ。
でも、ごく稀に毎年買い替えたり、買い増ししたりするマニアな人々がいるのでね。下支えにはなっているとは思いますが……。
キャンプ人口とキャンプ用品の売れ方は、必ずしも同じ動きをするわけではない。
ということなのでしょうねぇ。
■ アウトドアメーカーや販売店にも「ブーム後」の変化が見える

キャンプ用品を販売している企業の決算資料を見ても、ブーム後の変化が見えてきます。
代表的なのがスノーピークです。
スノーピークの連結売上高は、海外事業やアパレルなども含めて、
・2019年 約142.6億円
・2020年 約167.6億円
・2021年 約257.1億円
・2022年 約307.7億円
・2023年 約257.3億円
と推移しました。
2022年まで大きく成長したあと、2023年は前年から減収となっています。
営業利益も、2022年の約36.7億円から2023年には約9.4億円まで減少しています。
さらに親会社株主に帰属する当期純利益は、2022年の約19.5億円から、2023年には100万円台まで大きく減少しています。
2023年12月期の決算短信では、百万円未満切り捨てで1百万円と記載・・・
ただし、この純利益の減少には減損など複数の要因があるようです。
なので、「キャンプブームが終わったから利益がほぼなくなった」と単純に結びつけることはできません。
一方、スノーピークは2023年度について『コロナ禍で高まったアウトドア需要が一巡した』という趣旨の説明をしています。
メーカー側でも、ブーム期のような需要がそのまま続いているわけではないと認識されていたようです。
■ WILD-1では「過剰在庫」と「トレンドダウン」
さらに分かりやすいのが、アウトドアショップ「WILD-1」を運営するカンセキです。
北海道にも昔、店舗があったそうですね。また、再上陸してほしいなぁと思うところではありますが・・・。その一方で、会社全体ではこんなことが起きていました。
さて、同社の2024年2月期の決算説明資料では、コロナ禍によるキャンプ用品需要の急拡大を受けてプライベートブランド商品を増産したものの・・・
その後、「市場の急速なトレンドダウン」
が起きたと説明しています。
さらに、生産や流通の大幅な遅れによって販売機会を逃したことも重なり、キャンプ用品の過剰在庫を大幅に値下げして販売。
商品評価損の計上なども、WILD-1事業の営業損失につながりました。
流れをざっくり整理すると、
・需要が急増した!
・商品を増産した!
・生産や流通が遅れた!?
・その間に需要が想定以上に落ち着いた・・・
・在庫が残った・・・
・値下げして売ることになった・・・
……という感じです。
まさにキャンプ用品バブルの後始末ともいえる動きですねぇ・・・
そして2025年2月期のWILD-1事業について
カンセキは、「キャンプ部門の落ち込みを他部門で補い切れず、売上高は減少」
と説明しています。
キャンプ部門の偉い人のキャリアが心配ですよね(サラリーマンとしてはドキドキします)
一方で、キャンプ関連用品の値下げが一段落したことなどから、利益面は改善しました。
ここで注意したいのは、これはカンセキ全社の売上ではなく、WILD-1事業の話だということです。
■ アルペンでもキャンプ用品は低調

スポーツ用品大手のアルペンでも、似た動きが見られます。
2024年6月期のアウトドア部門売上高は約295億円。
前年の約305億円から3.2%減少しました。
ただし、アウトドアすべてが悪かったわけではありません。
アルペンではアウトドアアパレルなどで販売を伸ばした一方、月次資料ではキャンプ用品の低調な推移が続いていると説明しています。
つまり、
キャンプ用品が落ちた=アウトドアそのものが終わった
ではないんですよね。
キャンプ用品が低調な一方で、販売を伸ばしているアウトドア分野もあります。
ここは、自分自身の変化とも少し重なります。
・キャンプへ行く回数は減った
・でも旅行へ行く
・車中泊する
・写真を撮る
・温泉へ行く
アウトドアそのものから離れたわけではありません。
ただし、企業の売上データだけから、
「キャンプから旅行や登山などへ同じ人が移った」
とまでは言えません。
そこは分けて考えた方がよさそうです。
■ 「キャンプブーム」より「キャンプ用品購入ブーム」が落ち着いた?

スノーピーク、WILD-1、アルペン。
会社の規模も事業内容も違うので、単純な横比較はできません。
ただ、今回確認した企業資料では、
・アウトドア需要の一巡
・キャンプブームの鎮静化
・キャンプ用品の過剰在庫
・値下げによる在庫処分
・キャンプ用品の低調な販売
といった動きが確認できました。
少なくとも今回確認した企業資料を見る限りでは
ブーム期のようなキャンプ用品需要の勢いは、かなり落ち着いている。
と言えそうです。
なので、
「キャンプブームが終わった」というより、「キャンプ用品購入ブームが落ち着いた」
と言った方が、実態に近いのかもしれませんねぇ。
■ キャンプ場の稼働率も高水準だった2022年から変化

キャンプ場の稼働率にも変化があります。
日本オートキャンプ協会のキャンプ場調査による平均稼働率は
・2019年 17.5%
・2020年 16.3%
・2021年 20.4%
・2022年 20.7%
・2023年 19.6%
・2025年 16.3%
となっています。
2024年については、今回確認できた公開資料では確定値を確認できませんでした。
この稼働率は、年間延べ利用サイト数を「収容サイト数×営業日数」で割った数字です。
すべてのキャンプ場を合算した全国の利用率という意味ではなく、協会のキャンプ場調査による平均値です。
確認できた年では2022年の20.7%が最も高く、2023年と2025年はそれを下回っています。
2025年の16.3%は2019年の17.5%も下回りました。
数字を見ると、
「え?そんな感じなの?低くね?」
と、ちょっとびっくりしますよね?
これも、
「最近、以前ほどキャンプ場が混んでいない気がする」
という感覚とは合います。
ただし、この数字は年間の平均です。
ゴールデンウィークやお盆、三連休、人気キャンプ場まで空いているという意味ではありません。
人気キャンプ場は今でも予約が取りにくいでしょうし、地域によって状況もかなり違います。そして、ブーム時は冬キャンプも注目されていましたね!こうした利用の拡がりも年間稼働率に影響していた可能性はありそうです。
北海道についても、2020〜2023年の確認できたデータでは、全国とは少し違う動きをしていました。
「キャンプブームが終わったから、どこのキャンプ場も空いている」
と単純には言えなさそうです。
■ 新しくキャンプを始める人がいなくなったわけでもない
もう一つ興味深かったのが、キャンプ経験1年の人の割合です。
・2020年 25.9%
・2021年 24.4%
・2022年 22.1%
・2023年 16.0%
・2024年 14.0%
と低下してきました。
ところが2025年は16.1%へ少し増えています。
ブームの頃ほど初心者が多いわけではありません。
あの頃は凄かったですよね。
みんな、
「キャンプ!」「キャンプ!」
って言ってましたよね。
テレビも漫画もYouTubeも「キャンプバブル」に沸き立ちました。
でも、「もう新しくキャンプを始める人はいない」
というほどでもなさそうです。
今でも新しくキャンプを始める人はいる!
ただ、「誰も彼もキャンプを始めていたような時代ではなくなった!」
そんな感じなのかもしれませんねぇ。
でも、
「今からなぜキャンプを始めるのか?」
その理由も、そのうち調べてみたいものです。
■ 今は「衰退」なのか、それとも「定着」なのか
ここまで数字を見てくると、今のキャンプを一言で説明するのは意外と難しいです。
なぜなら、
・オートキャンプ参加人口は減っている
・キャンプ場の平均稼働率も高水準だった時期より低い
・テント輸入額も大きく減った
・メーカーや販売店でもキャンプ用品需要の落ち着きが見られる
これだけを見ると、
「キャンプブームは終わった」
と言いたくなりますねぇ。
でも一方で、日本オートキャンプ協会のキャンパー調査では、年間平均回数や泊数は2019年より高い水準なんですよ。
そして初心者も完全にいなくなったわけではありませんしね。
なので、
「キャンプは衰退した」
だけでも、
「ブームが終わって完全な定着期に入った」
だけでも、ちょっと違う気がするんですよね。
今回の数字を見て、自分としてはいちばんしっくりきたのが、
「キャンプ人口や用品需要が縮小している一方で、今もキャンプを楽しんでいる人たちがいる!」
という状態です。
つまり、人口や用品需要の縮小と、キャンプを楽しむ人たちの存在が並行している。
これを、「縮小と定着」と見ることもできるのかもしれません。
■ 自分自身もキャンプをやめたわけではない

そして、自分自身のことを考えると、ちょっと面白いです。
以前は今よりかなりキャンプへ行っていました。年間で20泊くらいかな?
キャンプ道具の記事も書きましたし、新しい道具を買ったら試したくなりました。
キャンプ場へ行くこと自体が、一つの目的だった時期もあります。
今はキャンプへ行く回数がかなり減りました。
家庭の事情もありましたしね。
でも、アウトドアから離れたわけではありません。
・車中泊をする
・北海道を旅する
・道の駅へ行く
・温泉へ入る
・写真を撮る
・グルメを楽しむ
キャンプを始めた頃よりも、むしろ遊びの範囲は広がっていますよね。
これはあくまで自分自身の変化ですが・・・
今回調べたデータから、
「キャンプをやめた人たちが車中泊や旅行へ移った」
とまでは言えません。
そうした人たちを追跡した統計は、今回確認できませんでしたしね。
それでも、自分の場合は間違いなくキャンプから世界が広がりました。
だから、
「キャンプへ行く回数が減った=アウトドアをやめた」
という感覚はあまりありません。
■ まとめ/キャンプ用品購入のブームが落ち着いても、キャンプは終わらない
今回調べてみて感じたのは、
キャンプ用品購入のブームが落ち着いたことと、キャンプそのものが終わったことは、まったく別
だということでした。
コロナ禍前後のように、大勢の人がキャンプ用品を買い、キャンプ場へ向かう勢いのある時代は、かなり落ち着いたのだと思います。
一方で、今でもキャンプを続けている人はいる。
新しく始める人もいる。
自分のように、キャンプを続けながら別の遊びへ広がった人もいるかもしれません。
・ブームだったから始めた人
・昔から続けている人
・少しキャンプから距離を置いた人
・別の遊びへ広がった人
それぞれが、自分に合った距離感でキャンプと付き合う時代になってきたのかもしれません。
自分も、以前ほど頻繁には行かなくなりました。
キャンプ友達とも予定が合わなくなったり、生活スタイルが変わってしまったり。
「行かなくなった」というより、「行けなくなった」
というのが正確なのかもしれません。
それでも、またキャンプへ行きたいです。
たぶんこれからは、
「キャンプが趣味です」
だけではなく、
車中泊をしたり、北海道を旅したり、写真を撮ったり、その中の一つとしてキャンプを楽しんでいくのだと思います。
ちなみに。
この記事で「なかチャンネル」は公開200記事目になります。
だからといって、200本目のために特別な記事を書こうと思っていたわけではありません。
でも、キャンプから始まったこのブログの200本目が、
「キャンプブームが終わったあと、キャンプはどうなったのか」
を考える記事になったのは、なんとなく面白いなと思っています。
2026年も残すところ3ヶ月を切りました!
久しぶりにキャンプに行こうと思います。
涼しくなってきたしね!
■ 参考資料・出典
・日本オートキャンプ協会「会報269号」
・日本オートキャンプ協会「オートキャンプ白書2019発表会」
・製品評価技術基盤機構(NITE)「キャンプ人口について」
・日本オートキャンプ協会「オートキャンプ白書2021発表記事」
・日本オートキャンプ協会「オートキャンプ白書2022発表記事」
・JTB総合研究所「旅行年報2025 参考資料」
・旅行新聞「オートキャンプ白書2026」報道(2026年7月23日)
・日本オートキャンプ協会「オートキャンプ白書2024・概要」
・日本オートキャンプ協会「オートキャンプ白書2025・概要」
・日本オートキャンプ協会「オートキャンプ白書2026・概要」
・株式会社スノーピーク「2019年12月期〜2023年12月期 決算短信・決算説明資料」
・株式会社カンセキ「2024年2月期 決算説明資料」
・株式会社カンセキ「2025年2月期 決算説明資料」
・株式会社アルペン「2024年6月期 決算説明資料・月次情報」


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